● 科学的視点に基づいた「認知発達治療」を軸とし、
お子さんひとりひとりに合わせた総合的な治療教育を行なっています。
「認知発達治療」とは、一般的な発達理論(たとえば、ピアジェやワロン、ヴイゴツキーなどの理論)をふまえて開発された療育方法です。
お子さんの発達段階を「太田のステージ評価」により把握し、理解力に合わせた無理のない働きかけをすることで、子どもの認知・言語・情緒・
対人関係・行動のコントロールなど、トータルな発達を促してゆこうというものです。
療育方針や内容は、それぞれのお子さんの状態や特徴に合わせ、最新の児童精神医学・発達心理学・言語学などの知見も充分に
取り入れながら、個別に検討しています。
● その子らしさと気持ちを大切にした療育を心がけています。
単に「できることを増やす」のではなく、「真に分かる」ことを目指し、療育場面だけでなく、いつでも、誰とでも、
どんな場面でも発揮できる力を育てたいと考えています。
本来子どもたちは、新しいことを知ること、できるようになることに喜びを持っています。発達段階に合った、
あと少し頑張ればできる課題を提供することで、達成感を積み重ね、主体的に学ぶ楽しさを知ってもらいたいと思っています。
また、お子さん自身の気持ちを尊重し、楽しい雰囲気の中で、人との関わりの心地よさや、支えあうことの大切さを伝えていくよう心がけています。
自分の特徴を理解し、自分でできることは自分で、苦手なことは少しだけ援助を受けながら、自信を持ってその子らしく生きていけるよう、
支えていきたいと考えています。
● お子さんの発達を長期的に支えたいと思っています。
子どもは刻々と発達し、状態も問題もその時によって変わってゆきます。私たちは、就園、就学、進学…と、
お子さんの成長してゆく過程を見とどけ、支え、ともに歩んでゆきたいと考えて、御茶ノ水発達センターをつくりました。
子ども時代からのおつきあいのお子さんが立派な青年になり、仕事や趣味を持って生き生きと笑顔で生活している姿を見せて
頂くことも多くなりました。その姿は、私たちにとって何よりの励みであり、また長期的な視点を与えてくれます。
お子さんと親御さんから多くのことを学びながら、私たちもより良い療育を模索し続けていきたいと思っています。